早川一光さんの『こんなはずじゃなかった』を読む

今朝 こわい夢で 飛び起きた

 

どこかの宿の玄関を出たら 朝もやに お花畑が とても幻想的でうっとり

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「まさか、こんなところに クマは出ないよなぁ・・・」と 

ふと見上げれば 目の前の坂を 黒いものが近づいてくる!

クマや~~~

慌てて 引き返そうと、目が覚めた

心臓がパクパクしていた

(上高地の小梨平キャンプ場に出たらしいクマを捕獲したというニュースを読んだせいだ)

 

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2018年6月に亡くなるまで約2年半の間続いた、京都新聞での好評連載を書籍化。

長女による聞き書きを通して、

「わらじ医者」が人生の最後に考えた、医療のあり方老いとの向き合い方

人生論&最期を看取った家族・娘の視点で、父・早川一光の療養生活・医者人生を振り返る。在宅医療の先駆者からのメッセージ が 書かれた本を読み終えた

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いつもわたしが読んでいる 推理小説に比べて 読み進むのがもったいない本でした

 

わたしのような年齢の方や、今 介護しているお人にも お勧めしたい本です

 

それにしても 早川先生が 今の介護保険を憂うお気持ちが ぐぐっときます

地域の方たちと作り上げた 地域医療の精神と 微妙にずれている介護保険の在り方

そこを なんとかせい!と 言われているような気がします

 

「畳の上の養生は極楽」と在宅医療を進めてきた早川さんが 当事者になって思うのは

畳の上にも天国と地獄があること

仏も鬼も 同居していること

老いと寄り添わずに 老いにのっとられていると思うと、そりゃしんどい

しぼんでいくと思ったらあかん。枯れておくんやない。熟れていくんや

かっこ悪い自分の弱さも全部さらけ出した 早川さんの言葉は どれもこれも

すてきだ